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つわりって何?

つわりとは、妊娠初期に起こる、胃のむかつきや吐き気、食欲不振、唾液の過多、全身のだるさなどの不快な症状のことを言います。(医学的には妊娠悪祖と言います。)
症状の強さと期間(中には「出産直前まで続いて、地獄を見た。」という方も・・・。)は人により千差万別ですが早い方で妊娠5~6週頃から始まり、14~16週くらいまで続きます。ピークは10~12週位の方が多いです。
大半の妊婦さん(50%~80%の方)に見られるこの症状ですが、「吐き気が強く、ほとんど食べ物が口にできない」「数日間に急激に体重が減った」あるいは「尿が出ない」などの症状がある場合は、ガマンせずに一度病院で検査を受けるようにしましょう。
(尿検査をしてケトンが出ているようですと、脱水症状を起こす危険性もあります。その場合、入院して吐き気止めやビタミン剤入りの点滴を打つ事が必要となります。)
ちなみに、つわりを全く感じない方もいらっしゃいます。(大体、全体の10%くらいです。)

食べづわりと吐きつわり

食べづわりとは「四六時中何か食べていないと、気持ちが悪くなる症状」です。
この場合、普通に食べてしまうと一気に体重が増えて妊娠中毒症などになる可能性もありますので、量を少なくして少しずつ食べる、またはなるべくカロリーの少ない物を口にするようにすると良いです。
また、常に食べ物が口の中にある状態になりますので、こまめに歯磨きをするようにしましょう。
(歯磨き粉で気持ち悪くなる方は、何もつけずに5~10分程ブラッシングするだけでもかまいません。)
吐きつわりは、逆に物を食べると気持ち悪くなり吐いてしまう状態です。この場合、以下にあげるような比較的食べやすい物を少しずつ口にすると良いでしょう。

つわりの時にオススメの食べ物

まずは「スイカ・ナシ・桃」など水分の多い果物、野菜では「トマト」や「キュウリやニンジンなどの皮をむいてスティック状にする」と良いです。
「ミカン・オレンジ・レモン」なども人気がありますが、酸っぱいものが苦手なうちの奥さんは全然駄目でした。好みがありますね。
飲み物では「フルーツジュース」や後味がスッキリとする「炭酸ジュース」(炭酸水を何か好きなジュースで割っても良い)も飲みやすいです。
糖分が気になる方はアイスティーなどでもかまいません。
ただ、しょっちゅう飲んでいるとカフェインを摂り過ぎてしまいますので「麦茶」や「ルイボスティー」トウモロコシから作った「コーン茶」「そば茶」「柿茶」(ビタミンCを摂るのに良いです。)を飲むと良いです。
珈琲が好きな方は、カフェインの入っていない「たんぽぽコーヒー」という物もあります。(ただちょっとコレは味の方が・・・。)
ハーブティーもノンカフェインの飲み物ですが、妊婦さんの体には合わないものも中にはありますので、妊娠初期に飲む場合には購入する際に良く確認するようにしてください。
その他に、吐き気があまり強い時には、クロレッツやフリスクなどスースーするガムや飴を口にすると落ち着きます。
(電車に乗る時には、これらの物を携帯しておくと、隣の人の香水や加齢臭などで気持ち悪くなった時に助かります。)
食べ物は、とにかく温かい物が駄目になりやすいので、ご飯を食べる場合は「冷たいお茶漬け」などにするとスルスルと口に入りやすいです。(食べづわりの場合、おにぎりを冷やして少しずつ口に放り込むようにしたり「頭脳パン」のような小さく小分けになっている物が便利です。)

妊娠後期のつわりについて

妊娠中期や後期にもつわりのような症状が出ることがあります。
ただこれは初期に出るつわりとは違い、大きくなったお腹が胃を下から圧迫して、胸やけや吐き気を起こしている状態です。
通常はガマンするしかないのですが(出産すれば無くなりますので)当院にいらっしゃっている妊婦さんは、多くの方が背中のツボを刺激して緩める事により、症状が半分くらいになっています。
(大体、胃の裏側の肩甲骨の下あたりが硬くなっているので、そこを緩めると楽になる事が多いです。)

つわりになる原因は?

西洋医学的な考えから見た原因

妊娠すると子宮の中の絨毛(これは後に子宮壁から栄養を受け取り、胎盤を形成していきます。)から(ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが大量に出てきます。
このhCGが脳の嘔吐中枢を刺激するので吐き気が起きる、とされています。(ちょうどこのホルモンの増加する時期がつわりのピークである12~16週と重なります。)
その他に精神的ストレスによる自律神経の乱れ、身体が赤ちゃんを異物と認識することによるアレルギー反応も原因として挙げられます。
ちなみに妊娠中のイライラは、プロゲステロン(黄体ホルモン)によって起こるようです。(生理の時のイライラと同じです。)
これらの大量に身体の中に排出されるホルモンを分解するために、肝臓がフル活動します。そのために負担が増大して全身の倦怠感となります。

東洋医学的な考えから見た原因

妊婦さんの体は、赤ちゃんができるとそちらに栄養(気血)が取られるためにエネルギー不足になります。
すると気の循環が悪くなり、本来“上から下に流れる胃の気”が逆に上にあがってしまうようになります。(これを東洋医学では「胃の上逆」と言います。)
すると嘔吐してしまう訳です。
また妊娠により体温が上がり、熱がこもるようになると身体の中に水分(潤い)が足りなくなります。
「胃」は水分が無いと上手に消化機能を果たす事ができません。カサカサに乾いた胃は食べ物を受け付けなくなるために、食べると吐いてしまう“吐きつわり”となります。
熱が特にこもりやすい部分は“心包”という臓器です。(この概念は西洋医学には無く、東洋医学独特のものですが心臓を包む膜、と考えて頂ければ理解しやすいと思います。)
これが胸やけの原因とされています。(こもった熱を、吐きだすために嘔吐する訳です。)
ストレスが溜まると、気血を消耗して肝臓が悪くなります。(ストレスは、すなわち“毒素”ですが、これを解毒する器官が肝臓です。)すると解毒が上手にできなくなるので、身体に疲労物質がたまって倦怠感を感じるようになります。

つわりの症状

「吐き気」「食後の嘔吐」「胸やけ」「胃のむかむか」「食欲不振」「匂いに敏感になってしまう」「食べ物の嗜好変化」「身体のむくみ」「唾液が口の中に溜まる」「喉の不快感」「いくら寝ても眠い」「頭痛」などが主にあげられます。ほとんどが時間の経過とともに収まって来るものですが、鍼灸や整体などで身体を整える事によって、かなりその症状を軽減させる事ができます。(完全にゼロにする事は、できないまでも)
つらい症状で苦しんでいる方は、是非、一度当院までご相談ください。
※あまり症状が酷い場合は病院で医師による診断を受けるようにしてください。「単なるつわりだから。」と言って我慢していると、脱水症状を起こして危険な事があります。

つわりになったらどうすればいいの?

つわりの症状がつらい時には、無理に食べようとしないで(それ自体がストレスになってしまうので)匂いの強くない物や食べやすい物(冷やした物や小さくちぎって少しずつ食べられる物)などを時間をかけて小まめに摂るようにすると良いです。
吐く回数が多いと、どうしてもカラダに水分が少なくなるので、水だけでも飲むようにしてください。(スーッとするメンソール系の飴やガムも有効です。)
水も飲めない時は、氷をなめるだけでも良いです。
症状が酷くなる方の特徴として、「身体の冷え」と「自律神経(交感神経)の緊張」があるようです。
半身浴や足湯を小まめに行なって、絹製品(靴下・腹巻き・レッグウォーマーなど)を身に付けるようにすると身体の冷えが取れ、神経の緊張も和らいできます。
(詳しくは当院HPの「肩こり腰痛健康法」のサブページにある「万病を治す冷え取り療法」をお読みになって下さい。)
良く周りの家族などに「食べないと赤ちゃんに栄養が行かないから、無理しても食べなきゃ駄目!」と言われて我慢して食事を摂っては吐く、という事を繰り返す方がいらっしゃいますが、心配はいりません。
人間の体の中には、思った以上に栄養が蓄えられているので、妊娠時期にまったく物が食べられなくなったからと言って、赤ちゃんが栄養不足になるような事はありません。
(これは実際に、つわりがヒドくて物が食べられなかった多くの妊婦さんがおっしゃっている事です。産んでみると意外に、ふっくらと元気な赤ちゃんなのだそうです。)
逆に少ない栄養分から、しっかりと必要なものを摂取するので強い子になるようです。

つわりの治療法・治し方は?

横隔膜の緊張を取る

つわりによって胃が衰弱してくると、その上の部分にある“横隔膜”が極度に緊張してきます。
これによりミゾオチが固くなり、常に消化器全体が重苦しく不快な感じになります。
この部分を「スライドマッサージ」により、やわらかく解きほぐします。

肋骨の可動性をつける

つわりを酷くする原因の一つに日常の「呼吸の浅さ」があります。精神的なストレスが重なってくると交感神経が過剰に働いて、脈拍が上がり呼吸も浅くなっていきます。すると先程の横隔膜と連結する“肋骨”も固くなり大きく息が吸えない状態になるのです。
このガチッと固くなって動かなくなってしまった肋骨を調整する事により、呼吸が深くできるように調整して行きます。肋骨が柔らかくなると、お腹全体が柔らかくなります。

背中の内臓のツボを使う

背骨の両脇には、各臓器に対応した経穴(ツボ)があります。これを特殊な道具を使って刺激し、つわりによって弱ってしまった内臓を活性化させます。ビックリする程、お腹がふんわりと柔らかくなります。

毒出しの促進(足の冷え取り)

つわりは「お母さんの体の毒素が、赤ちゃんに行かないようにするための身体の毒出し」です。
身体が冷えて、毒が溜まっている方ほどつわりの症状が強くなる傾向が高いのですが、それを改善するために足全体の血流改善の治療を行います。

参考:冷え対策

ホルモンの調整

ホルモンの最上位器官は脳にある“脳下垂体”と呼ばれる部分です。
つわりの酷い方は頭蓋骨の中(クモ膜下腔)を流れる「脳脊髄液」の循環が悪くなり、脳圧が高まっている事が多いようです。(アメリカのカイロプラクティックの理論)
脳圧が高まり過ぎると、さまざまな不調(めまいもそうですし、吐き気も強くなりやすいです。)が出やすくなります。当然“脳下垂体”も働きが悪くなりホルモンの調整がうまくいかなくなります。
これを外から、“あるポイント”を使って調整して行きます。(とても気持ちの良い治療法です。施術が終わった後、凄くスッキリします。)

頚椎(首)の歪みの調整

首に歪みがある方は、全身の骨格も必ず歪んでいます。(首は全身の歪みが集結する所です。)
そしてここが歪むと脳への血流・リンパ液の循環も悪くなり、常に不快な状態に悩まされるようになります。
これを安全で正確な調整のできる道具を使い施術して行きます。

骨盤・脊椎の調整

骨盤は出産に向けて、だんだんと開いて行くのですが、捻じれがあったりなどして左右均等に開かない場合に、下腹部に、ひきつれが起こり子宮が圧迫されて、つわりが酷くなる場合があります。これらを調整致します。

つわりの体操・つわりの指圧

さまざまな種類のつわりに効果のある「整体体操」や「指圧」をその方の状態に合わせてご指導致します。これらを症状がおさまるまでご自宅で行なって頂きます。

以上のように治療を進めて行きます。
これらの治療は、単なる“つわりを和らげる治療”だけでなく、安産や出産後の体質改善や健康状態、体型の維持につながります。

ただ心に留めておいて頂きたいのは、つわりは“病気”“悪いもの”“排除すべきもの”では決してなく、お母さんの毒素を赤ちゃんに行かせないための「身体の正常な反応である。」という事です。(風邪を引いたら、熱を出してバイ菌を殺すのと同じです。)
ですので当院では“つわりを止める”というような考えはありません。
それよりも、正常な毒出し(反応)を起こさせてスムーズに経過させる(そうすることによって症状自体も半分以下にする事も、つらい期間を大幅に短縮する事も可能です。)事を第一に考えております。
「出産」は、女性にとって人生でも1、2を争うくらいに大きな出来事です。
つわりは重い場合とても苦しく、つらいものですが、どうぞこの出来事を日頃あまり顧みる事のない、ご自分のお身体と生活習慣を見つめ直すための良い機会にして頂ければ、と思います。

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