昔から西洋医学では、"こころ"の働きは脳が決めていると考えられてきました。
しかし、 最近の研究によって、"肝臓"も"こころ"の動きに関係していることが分かって来ました。
このきっかけとなったのは、肝臓移植で移植を受けた患者さんが以前好きでは無かった食べ物を急に好むようになったり、全然興味のなかったアーティストの音楽に感動するようになったなどの例が数多く報告されてきたためです。そして、これを調べてみると、その肝臓のドナーであった人の好みとピッタリ一致するというのです。
東洋医学では昔から心臓、肺、肝臓などの五臓にそれぞれ(喜び・悲しみ・怒りなど)感情が配当されていました。現在のこうした研究成果は、東洋医学の教えが科学的に証明されつつあるということかもしれません。
こうした「内臓と心の動き」に関する学説は、他にも古代ギリシャ医学の『四大体液説』などがあります。これは血液・粘液・黄色胆汁・黒色胆汁の4つから人間の体液ができており、この割合でその人の性格が決まるというものです。
現代医学との対比で面白いのは、脳内麻薬物質やうつ病の薬で良く使われる『トリプトファン』という物質は肝臓で造られているものですし、性ホルモンの材料となる『DHEA』は、肝臓で分解されて脳の中の意識や睡眠、性欲などに影響を及ぼします。
つまり、意識や精神状態に肝臓は大きな影響を持っているのです。
もしかすると、他の臓器と感情の関係も解明される日が来るかもしれませんね。
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