< 『IgE』の増えたワケ >
昔はこんなにアレルギーの人は多くなかったのではないでしょうか。
なぜ最近になってアレルギー患者が多くなってしまったかというと、IgE抗体が現代人の体に増えてしまったからです。
IgE抗体は、もともと寄生虫感染用に体が用意したものです。ところが、衛生管理が行き届きすぎて寄生虫がほとんどいなくなってしまったため、攻撃の矛先が自分に向けられるようになってしまったのです。
もう一つは『IgG抗体』が少なくなってしまったことが挙げられます。
この『IgG抗体』は、細菌を攻撃する役目を持っているもの。これがたくさん作られるとIgE抗体は作られなくなります。 しかし抗生物質などがひんぱんに使われるようになると『IgG抗体』が細菌と戦う必要がなくなって、数が少なくなってしまいます。そのためIgE抗体を押さえ込むことができなくなり、結果アレルギーが起こるようになってしまったのです。
あまりにも衛生的になってしまったために、今度は別の病気に悩まされるようになるなんて、なんとも皮肉なものですね。多少の病原菌が存在し、それと戦って生きているような状態が人間の自然な姿なのかもしれません。
< 子供をアレルギー体質にしないために >
アレルギー体質は親からの遺伝の要素が大きいと言われています。
ですが、後天的な努力によってある程度ならば少なくすることができます。
まず食べ物が抗原となる『感作』は胎児の時から起こりますから、妊娠8ヶ月以降からは抗原性の強い卵や牛乳を控えることが大事です。これだけでアトピーの50%は防げます。
特に牛乳はIgEの値を上昇させる働きがあるので、要注意です。
そして離乳期以降はダニやペット、花粉などにも感作されるので、これらからできるだけ遠ざけることが必要です。
IgE値の上昇が落ち着く6歳ごろまでは、これらの抗原性の高い食べ物や環境をコントロールし、とにかく最初のアレルギー症状を起こさせないことが有効な予防手段と言えるようです。
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