◇ 今回のはスゴそうですね。先生!!早くやり方を教えてください!
はいはい。やり方はですね、途中までは「半身浴」と同じです。お風呂の湯船の中にお風呂用のイスを入れてフタを半分ほど閉めて(お風呂の熱を逃がさないためにね。)その上にTシャツやタオルを置いて雑誌なんかを読んだり、防水用のCDなんかで音楽を聴いてゆったりと過ごします。
違う部分は"最初に38〜39度ぐらいの、ぬるめのお湯にしておいて、そこから徐々に20〜30分かけてお湯の温度を上げていく"という所ですね。
そして20〜30分後に"自分が我慢できる限界の温度まで上げて、耐えられなくなったら"お風呂から出ます。
だから最終的に何度ぐらいまで温度を上げたら良いかは、その人の体の状態によって違います。(体が冷えている人は、当然お湯の温度は高くなります。人によっては45〜46度くらいでも全然平気な時もあります。)
◇ それは効きそうですねー。我慢できる限界までか〜。
そうです。「体の毒を煮出す」感じですね。料理に例えてみると分かり易いけれど、お肉だって柔らかく煮たい時は、いきなり沸騰したお湯の中に入れたりしないでしょ?ゆっくり水から煮ていくと(中華料理の"豚のやわらか煮"なんかも)柔らかくハシでも切れるようにできあがりますよね。
◇ なるほど、なるほど。
人間の体は急激に温められると「交感神経が緊張する」働きがあるんですよ。あつーいお湯に一気に入るとグーって体が緊張する経験、みなさんありません?だからゆっくりと温度を上げていって(追い炊きできないお風呂なんかだと、最初は調節するのがけっこう大変だけど、慣れれば楽になります。)体の深い所からの"毒"をだしてあげるんです。熱いのに最初から入ると、体の芯まで暖まる前に皆さん熱くて出ちゃうんですよ。
◇ 先生、ということはサウナなんかはどーなんでしょうか?あれも汗がイッパイ出るから、私は好きなんですけど。
うん。その理論で行くとサウナは体の表面上の毒だけが出ている事になりますよね。(なんかサラサラした汗です。)
どちらかと言うと"スポーツした時に出る汗"に近いかな?それからあれは急激に血管が拡張したりするので、かなり心臓に負担がかかります。だから当院では、まだ血管に柔軟性のある子供とか若い人には良いかもしれないけれど、ある一定以上の年齢の人には勧めていません。今は若い人でも血管のモロい人が増えているから、やっても良いのは大体35歳くらいまでかなってコトにしています。
◇ スポーツで出る汗と半身浴なんかで出る汗は質が違うんですか?
違いますよ。やっぱりスポーツで出る汗だけでは、体質を改善したり、内臓の機能(特に女性器系など)を良くしたりするような効果を出す事は難しいですよね。これは体感的に分かる事なんですけれど、半身浴や中毒風呂で出る汗はスポーツの時の汗より、ベトベトしてしょっぱいです。
◇ へー、面白いーっ。
あ、でもだからといってスポーツでかく汗は意味ないワケじゃないですよ。ああいう汗を普段からよくかいている人は、免疫力が上がるんです。汗をかくと汗腺が開く(東洋医学ではソウリが開くって言うんですが)ので外界との流通が良くなるんです。すると肌が外部の悪いばい菌などに対して強くなって、風邪を引いてもすぐに回復できるようになるんですよね。(その他にも、スポーツをすることによる良い効果はたくさんあります。)
ただ、気をつけなくてはいけないことは汗腺が開いた時は、体が外部に対して一時的に無防備な体勢になるので、この時に"冷え"なんかが入ると一気に体調を崩すんですよ。これは皆さん、経験があるんじゃないかなー。
◇ わかりました、先生。これからは体の表面と、深いところの汗の両方出すようにします。あ、ところで最近話題のホットヨガなんかはどうでしょう?
どちらかと言うと、スポーツ系の汗に近いでしょうね。ただ、質の良いヨガのポーズの中には体の機能を高めて排毒効果を出すものもあるので、上手にやれば両方の効果があるかも。ただ「頭寒足熱」の概念がないので、頭に血がのぼり易くなって、気持ち悪くなったりするのがデメリットかな。頭を冷やしながらやれば良いのにね。あ、そうそう「中毒風呂」の途中でもし気持ち悪くなったら、タオルを冷たい水でしぼって後頭部とかオデコに当ててくださいね。気持ちいいよ!
◇ それは良いかも!さっそく家に帰ったらやってみます。
頑張ってくださいね。それから、これは大事な事なんだけど「中毒風呂」は体力のある人向きの毒出し法なので、体力に自信のない人や、本当に疲れきって抵抗力がなくなっている場合は、「半身浴」にしておく方が良いですからね。
◇ 私は体力だけなら自信あるから大丈夫だと思いまーす。これなら寒い冬でもできそうですね。「半身浴」だと時々、寒い時あるもん。
そうですね。両方で使い分けるようにすると良いでしょう。
◇ 分かりましたー。ありがとうございます。
いえいえ、こちらこそ。 |